エベレスト登頂記 特集記事-SPECIAL-

2018.06.18

【エベレスト登山】Day7 ついにエベレストが見えました

ルクラを出発してから4日目。今日は3400mのナムチェバザールから3800mのデボチェに向かいます。

朝8時にナムチェを出発。1時間半ほど平坦な道を歩いたあと、30分ほどで谷を200m降り、2時間半かけて700mハイクアップすると寺院が有名なテンボチェに到着します。そこから15分ほどで100m下のデボチェに到着。トータル4時間40分の行程。

最初のナムチェから続く道は、高低差がほとんどない山肌を歩く道で、アマダブラムとローツェが本当に綺麗に見えます。最高に気持ちが良い道。ヒマラヤ以外の国立公園トレッキングにも何度か参加しましたが、今のところはこの道が世界一だと思っています。エベレストビューホテルのツアーの人も少しだけ足を伸ばしてこの道を歩いたら気持ちいいのに、、、と思います。

谷に下る前にある山肌からせり出したティーハウス。こんな絶景でコーヒーを飲みながらまったりおしゃべりしたら最高ですよねぇ!

谷を下りたところに大きな吊橋があるのですが、そこで7サミッツを達成したという姉妹に会いました。インドではとても有名な姉妹らしいので一緒に写真を撮らせてもらいました。

そこから700mのハイクアップ。今日はトレーニングデーとしていたので22〜23キロを背負って少しハイペースで歩きます。通常のエベレストトレッキングではほとんどの荷物をポーターに預けて、自分ではその日に使うものだけを持てば良いのでザックの重さは10キロ前後。サラリーマン時代の私のビジネスバッグでもPCや書類が多かったので10kgくらいありましたから、若い人や高齢でも普段から山登りをしている人であればエベレストベースキャンプまでは問題なく歩けると思います。

あまり登山に慣れていないリッキーには少しキツそうでしたが、57歳のヴォイテックは淡々と登っていました。デナリやキリマンジャロにも登っていてエベレスト2回目の挑戦というベテラン感があります。

テンボチェの入口に行くと、95キロの荷物を持ったポーターがいたので背負わせてもらいました。重さ自体は予想より余裕だったのですが、頭でバランスを取るのが難しく激しく頭がシェイク。首が折れたら大変ですので良い子のみんなは真似しないように、、、

テンボチェには大きな寺院があるので、そこで行われるチャント(複数のお坊さんが念仏を唱える)を見学するために宿泊をするというグループも多く、早い時間に到着しないと部屋が取れません。

ただし、そもそもここは水が手に入りづらい地形になっているのでトイレも汚いし、洗濯もしずらいのでベッドも汚い。宿泊は止めておいた方が良いです。水って本当に大事。15分ほど歩けばデボチェに映画「神々の山嶺」の御一行様が宿泊したホテルがあります。料理もドリンクもとても美味しくて部屋はトイレ&シャワー付き。2000円で泊まれるので、バックパッカー系登山者以外の方はそちらに泊まりましょう。

残念ながら私はそのロッジをスルーしてその先にある小汚いロッジへ。何百万も支払ってエクスペディションに参加してるんだからロッジくらい綺麗なとこに泊まらせてくれ。。。

とても腹が減っていたので到着するやいなやトマトソーススパゲティ&ツナ&ガーリックを注文。パスタは外れ。イメージとしては1人前のスパゲッティに1人前のパスタソースを3分の1ほどあえて、生の刻みニンニクとツナひとつまみを上に乗せた感じ。仕方ないのでケチャップと塩胡椒で味を整えつつ、七味で味変しながら食べた。リッキーにもらったピザはそこそこ美味しかった。クソッタレ、、、

これが町のレストランだったらリピート率0%で瞬時にさようならとなるのだろうが、ここはエベレスト街道。競合が少なくチャネルとなるシェルパさえ捕まえておけば商売はなんとでもなる営業構造。こういうロッジでも容易に生き残ることができる。

ロッジに到着したら身体を拭こうと思っていたけど、雨も降ってるし寒いのでそのまま寝袋に潜り込むことにした。デボチェの奥まで来るとインターネットが使えないので雨が止むまで小説を読む。キンドルも持っているんだけど、ベースキャンプで電力供給が出来なくなることを想定して紙の本を持ってきました。結論としてはキンドルで100%OKですね。みんなキンドルで読んでました。

雨が上がったので窓から外を見ると、、、 あれ、エベレスト見えてるやん!!

この前にもエベレストが見えるポイントはいくつかあるのですが、なかなか天気に恵まれず、今回の旅で初めてのエベレストだったので大興奮でした。気付けて良かった笑 *右側の少し飛び出している山がエベレスト

外を散歩していると、少女が部屋の窓に何か投げてる。一昔前の映画とかで見る、「恋人が家族にバレないように窓に石を投げるあれ」だ。

微笑ましく見ていると、窓にあたる音がおかしい。

・・・ん? おいおい、よく見ると馬糞投げてるじゃねーか笑

仮にうまく彼氏に気付いてもらって会えたとして、その手で一体何をしようというんだ。。。 ネパールあるある恐るべし。

そんなこんなで、明日は4300mのディンボチェまで歩きます。

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