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エベレスト街道 / グレートヒマラヤ3パス

エベレスト街道 / グレートヒマラヤ3パス全踏破

参考料金 ¥ 561,000(参考)

グレートヒマラヤトレイルのうち、エベレストエリアにある3大パスとトレッキング3大ピークを全て踏破する。日数も長く体力的にも上級者向けのルート。
時期

3-5月、9-11月

日数

23日間日間

体力

4.5

エベレスト街道 / グレートヒマラヤ3パス全踏破

標高

2500m未満

エベレスト街道 / グレートヒマラヤ3パス全踏破

目次

① プランのポイント
② エベレスト街道MAP
③ エベレスト街道の概要
④ 基本プラン事例
⑤ 応用プラン事例(通常行程、ゆっくり+ヘリ、健脚者向け)

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ポイント

① エベレストエリアをぐるりと一周する最難関プラン
② コンマラパス、チョラパス、レンジョパスの3パスを踏破
③ チュクンリ(5,550m)、カラ・パタール(5,560m)、ゴーキョピーク(5,340m)の3ピークに登頂

エベレスト街道MAP

エベレスト街道の概要

 ネパール東部とチベット(中華人民共和国)との国境地帯に連なる、世界最高峰エベレストをはじめとした山群は「エベレスト山群」または「クンブ山群」と呼ばれる。一般にクンブ山域と呼ばれているナムチェバザールからヒマラヤまでの一帯は、世界遺産「サガルマータ国立公園」に指定されている。

 このエリアの魅力は、何といってもエベレストのすぐ近くまで行けること。そして、独特の文化を持つ山岳民族シェルパ族の生活に触れられることだろう。エベレストを目指す登山隊やトレッカーが利用するため「エベレスト街道」と呼ばれるようになった道を行くと、標高5,000mを越えるベースキャンプや、エベレストを正面から仰げるカラ・パタールの丘に到達できる。そこは氷河と岸壁がひしめく所。カトマンズにいては想像も出来ない荒涼とした美の世界が広がっている。

 4,000mを越える高所は、シェルパ族にとっては生活の場であっても、平地民族である我々にとっては未体験の厳しい環境だ。他のコースに比べて高山病にかかるリスクもずっと高い。とはいえ、高山病は一日病とも呼ばれ、軽度であれば1日同じ標高に滞在すれば、重症化することはほとんどない。

 このエリアを歩く上で最も注意が必要なことは、カトマンズからの移動手段がプロペラ機とヘリコプターに限られていることだ。有視界飛行でガスの湧きやすい谷間を抜けるため、フライトが欠航することも少なくない。最近では徒歩と車で1.5日でカトマンズに戻ることも出来るので、余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめする。

体力的に不安な方は、1日12,000円〜15,000円程度で馬をチャーターすることも出来る。街道上であれば、トレッキング中に呼ぶことも出来るので、何かトラブルがあった際も安心だ。また、体調不良や天候不良などの場合も、馬を使えば下山行程を1〜2日短縮できるので、目標としたピークの直前で引き返したり、悪天候で山が見えない中、諦めて下山する必要などない。

行程事例

<1日目>日本を出発し、直行便もしくはアジア空港で乗り継いでカトマンズへ。日本語ガイドが空港でお出迎えし、ホテルまでご案内。※便によっては移動に2日間かかる。

<2日目>カトマンズ=(国内線)=ルクラ~モンジョ(6時間)
トレッキング初日は、朝5時頃にカトマンズのホテルを出発し空港へ向かう。空港へはフライトの予約証明書でチェックイン&荷物の軽量をしてチケットを預かる。一応は出発時間の定刻もあるが、その時間に飛ぶことはめったにない。天候を見て飛べるタイミングで飛ぶ。チケットにも時間は記載されておらず、何番目のフライトか分かるようにフライトナンバーが記載されている。各航空会社は2機ずつ運航しており、時間が遅くなるほど欠航リスクが高まる。1便目か2便目のチケットなら良いが、時期によっては3便目以降だとその日に飛べればラッキーと考えていた方が良いほど欠航が多い。

 無事、カトマンズを出発出来ると、30分ほどでエベレスト街道のスタート地点であるルクラ(2,840m)に到着する。到着するテンジン・ヒラリー空港は「世界で最もスリリングな空港」として知られ、滑走路がわずか527mしかない。プロペラ機は斜面の急坂を登るようにして滑走路に着陸する。最初のアクティビティとして楽しみたい。ルクラに到着したら、ポーターさんへの預け荷物と自身で携帯する荷物を整理し、軽く軽食を食べたり、必要な物資を仕入れてから出発すると良い。

 道程は、石畳や土の広い道となっており危険個所は全くないが、カッツァルやゾッキョなどの家畜とすれ違う時は必ず山側に避けること。

 初日の宿泊地としては、「パクディン(2,610m)」「モンジョ(2,835m)」「ジョサレ(2,804m)」あたりが選択肢となる。ルクラの到着時間にもよるが、2日目の行程がハードなので、出来るだけ奥の村まで進んだ方が良い。ルクラ~パクディンは3時間、パクディン~モンジョは3時間、モンジョ~ジョサレは30分程度。

 体力に自信のない方は、初日にルクラ~パクディン、2日目にパクディン~ジョサレ、3日目にジョサレ~ナムチェと分けると、登山初級者レベルの行程となり楽だ。

<3日目>モンジョ~ナムチェバザール(4時間)

 モンジョの街の最後にサガルマータ国立公園の入口ゲートがある。それを越えると目の前には「クンビラ(神の山)が聳えるビュースポットとなっている。ジョサレの村を越えた後はしばらくなだらかな河原の道を歩くと、映画でおなじみの二十吊り橋(ヒラリーブリッジ)がある。これを越えた後は厳しい600mの急坂となる。2時間ほど登ると、トイレがあり、ここがエベレストのビューポイントとなっている。ここのトイレは50ルピーの有料トイレと無料トイレがあるが、汚さはあまり変わらないので無料の方で良い。その後、トレッキング許可のチェックポイントを越えると間もなくナムチェバザールに到着する。ナムチェバザールに到着してからロッジまでの階段もハードなので油断は禁物。

 早めにナムチェに到着したら、エベレストの展望地であるアーミーキャンプへ散歩に行こう。テンジン像と記念写真を撮り、コンデリ、クスムカングル、タムセルク、アマダブラム、ローツェ、エベレスト、タウツェ、クンビラなど、360度近い大絶景が見られる。夕日に染まるエベレストにも期待したい。

<4日目>ナムチェバザール順応日(4時間or8時間)
 高度順応のためにナムチェバザールにもう一泊する。ナムチェバザールからは、裏手にあるシャンボチェの丘に登ると、日本人オーナーで有名なホテルエベレストビューがある。エベレストが見られるバルコニーでネパールのオーガニックコーヒーなどを楽しめる。11時頃になるとバルコニーの席が埋まってしまうのと、ガスがかかってしまうこともあるので、朝7時半頃にナムチェを出発して出来るだけ早い時間に訪れるのがおすすめ。(4時間)

ホテルエベレストビューから、カトマンズと反対側に丘を下りると、クムジュンという緑屋根の美しい村がある。大きな学校で遊ぶ子供たちの姿やシェルパ族の生活の様子が見られるので、軽く散策をしつつ、こちらで昼食を食べてからナムチェに戻っても良い(6時間)。

体力に余裕のある方は、ホテルエベレストビューからさらに足を伸ばして、クンデピークにある展望台へ行くことをおすすめする。クムジュンの隣にあるクンデという村のゴンパ(寺院)の横の道を進む。展望台は約4,000mで、この周辺では最も眺望が良い。(8時間)

<5日目>ナムチェバザール〜テンボチェ〜デボチェ(6時間半)
午前中は、エベレスト街道のパンフレットなどにもよく使われる景色の良いルート。ゴーキョ方面との分岐のあるキャンズマから、谷底の村プンキテンガまで下山し、そこからテンボチェまで急坂を登り返す。ナムチェ手前の急坂よりはこちらの方が楽である。

テンボチェにはクンブエリア最大の寺院があり、夕方16時頃からはモンク(僧)が集まりチャンタ(お経)を読む様子を見学することが出来る。また、村の入り口から左手の方へ進んでいくと、登山家の加藤保男さんの慰霊碑がある。事前に彼の壮絶な人生について知った上で訪れると、非常に感慨深いものがある。そして、テンボチェから30分ほど坂を下るとデボチェの村に到着する。テンボチェは水の環境が悪いので宿泊はおすすめしない。せっかくなので、デボチェのロッジは、エベレストが見られるロッジを選ぼう。

<6日目>デボチェ〜パンボチェ〜ディンボチェ(6時間)
デボチェ周辺には素晴らしいシャクナゲの群生があるが、時期は5月後半なのでトレッキングのハイシーズンとは少しずれてしまう。パンボチェはアッパーパンボチェとローワーパンボチェがある。どちらを通っても良いが、アッパーの方には、ガラスケースに入った大きな仏像やプジャをするラマの家などがあるが、これといって見どころがあるわけではなく、登る体力を使うため、ローワーパンボチェがおすすめ。ローワーパンボチェには、1953年にエベレスト初登頂を果たしたイギリス隊の装備などを展示するロッジがある。当時の登山靴や酸素ボンベや装備箱など、「よくもまぁこんな装備で・・・」と思うものが多くなかなか面白い。

パンボチェからロブチェに行く道は、ディンボチェの他にペリチェから行く道もあり、実はディンボチェは遠回り。しかし、高度順応の都合上ディンボチェの方が適しているので、往路ではディンボチェを利用し、下山の際にペリチェを利用すると良い。

ディンボチェ付近にくると、アマダブラムが左右反転しており、もはや母の首飾りの面影はどこにもない。そして、目の前には巨大なローツェ南壁が見えてくる。ディンボチェは高度順応のために2日間滞在する村なので、ロッジがたくさんあり綺麗なところも多い。

早めに到着した方は、是非Cafe4,410に行くことをおすすめする。雰囲気はヒマラヤの山奥にいるとは思えないような、完全に街中にあるカフェ。メニューも特製の機械で焼いたさっくさくのピザやケーキなどもあり、スムージーや本格的なコーヒーも楽しめる。長い山が続く中で突如現れる心のオアシスに、リラックスできること間違いなし!

また、このディンボチェはジャガイモの産地として有名。(採れる作物がじゃがいもくらいしかない)春作なので秋シーズンに訪れる方は新じゃがが楽しめる。また、丘を挟んだ隣のペリチェは夕食に+αでフライドポテトや蒸し芋などをオーダーしてはいかがだろうか。

<7日目>ディンボチェ~チュクン~チュクンリ往復(4,730m)
 チュクンリの麓であり、アイランドピーク(イムジャツェ)のベースでもあるチュクンへ。途中、全ヒマラヤで最も美しいと言われるオンビガイチェンのヒマラヤ襞を間近に眺めることが出来る。チュクンリは、カラパタール、ゴーキョピークと並んでクンブエリア3大ピークの1つ。
 チュクンリは、世界第5位のマカルー(8,463m)と世界第6位のチョ・オユー(8,188m)が見られる他、世界第4位のローツェ(8,516m)の巨大な南壁が間近に聳える。漫画「岳」で、一歩が最後の挑戦として挑んだローツェ南壁は3,300mもの高さを誇り、チュクンリからは視界に収まりきれないほどデカい。
ちなみに、ローツェの由来は、”ロー”が南、”ツェ”が峰なので、ローツェはエベレスト「南峰」を意味するエベレスト山塊の山である。(約10時間)

<8日目>チュクン~コンマラパス~ロブチェ
 コンマラパスは3パスの中で圧倒的に歩く人が少なく、他の2パスのような目印もなく、道も不安定なため注意が必要。チュクンからは途中にあるカルカに登り、そこからディンゴグマの稜線を左手にトラバースする。マップではトラバースした先で橋を渡ることになっているが、現在はもっと下方にトレースが付いており、正面のガレ場を稜線に抜ける。稜線に抜けた後は湖を目指して直進し、湖を右から巻いて核心部に至る。峠からはクンブグラシアに向けて一気に急坂を下る。この北西側の斜面は雪が付いていることが多いので、チェーンスパイクを持って行くこと。
 一番下まで降りると、クンブグラシアのモレーンの入口にあたる壁が立ちはだかる。この壁を越えた先の氷河を越えてロブチェに向かうのだが、この氷河のルートも非常に分かりづらい上、ルートが不安定で固定されていない。ガイドがいても道を探しながら歩くことになる。
 良い。ルートが見つからない時はモレーンの壁の手前を左手に進むとトゥクラまで降りることが出来るので、決して無理はしないこと。

<9日目>ロブチェ〜ゴラクシェプ〜エベレストベースキャンプ(往復)
一般的な行程としては、朝早くにロブチェを出発し、ゴラクシェプに到着(3時間)。荷物をデポし、早めの昼食を済ませてからエベレストベースキャンプを往復する(4時間)。

ロブチェを出発してから1時間程度平坦な道を歩いた後、クンブ氷河の脇を通るルートで大きなアップダウンが4回ほどある。ガレ場や岩陵帯が中心なのでバランス保持に注意が必要。また、高山病リスクも高い場所なので息が切れないようゆっくり歩くこと。

ゴラクシェプを出るとすぐにWay to EBC(エベレストベースキャンプ)の看板がある。せっかくなので記念写真を撮ろう。そして、15分ほど歩くと、左手に映画「エベレスト3D」の主役であるロブ・ホールや難波康子さんの慰霊碑が建てられた丘がある。ルートからは少し見えづらく、知らないと通り過ぎてしまうため、訪れたい方は事前にガイドさんに伝えておこう。

4/10〜5/20頃までのエベレストベースキャンプはたくさんのテントで賑わっているが、それ以外のシーズンはテントが全くなく、ベースキャンプ入口にEVEREST BASE CAMPと書かれた大岩で写真を撮る程度。ただし、アイスフォール帯の下部が見られるので、せっかくなら訪れたいところではある。

基本的に、午前中の方が空気が澄んでいて山が綺麗に見えることが多いので、8日目はエベレストベースキャンプを往復し、9日目の朝にカラパタールに登頂するプランを組むが、天候が持ちそうであれば8日目にカラパタールに登ってしまって良い。特に、夕方は紅く染まるエベレストが見られるチャンスでもある。帰りはヘッドランプを使って下山することにはなるが、現地判断で夕焼けを狙って登頂しよう。ゴラクシェプはWifiも含めて通信が不安定で、ワンダーズアドバイザーと連絡が取れない可能性があるため、ガイドと相談しながら自身で決めて頂く必要がある。

ゴラクシェプには良いロッジがない。エベレスト街道では毎シーズン新しく快適なロッジをチェックしているため、ロブチェまでは全て快適にお過ごし頂けるが、ここだけはお客様に我慢して頂く必要がある。物価も高くミネラルウォーターは1本400円程度。気温も低く、酸素も薄い。出来れば長くは滞在したくない場所だ。そのため、エベレストベースキャンプに興味がない方は、ロブチェから一気にカラパタールを往復するという選択肢もある(7時間)。

<10日目>カラパタール登頂〜ゾンラへ(5時間+6時間)
朝4時頃にゴラクシェプを出発し、3時間程度でカラパタールに登頂。日の出は時期によって6時半〜7時頃となるので、あらかじめロッジオーナーに日の出時刻を確認しておくこと。日の出前の山頂はマイナス10度程度となることもあるので、厚手のダウンジャケットが必要になる。ヒマラヤの朝焼けはとても美しい。日の出前にオレンジから紫、ピンク、水色へと移りゆく色彩をお楽しみ頂きたい。

下山後はゴラクシェプで朝食を食べてからロブチェを経てゾンラまで下山。

<11日目>ゾンラ~チョラパス~タンナ(ドラグナグ)(9時間)
 早朝、ゾンラを出発し、いよいよクンブエリア最難関の峠“チョラパス”を越える。出発してから2 時間程はロブチェピークとアラカンツェのゆったりとした峡谷を歩く。双眼鏡などでロブチェピークを見ると、クライミングルートが山頂から右下に延びているので、挑戦するクライマーの姿を探してみると面白い。峡谷を奥に進むと、シーズンによっては雪が出てくる。最奥まで行くと右手に急登を登るシーンがあるので、チェーンスパイクがあった方が安心だ。ここを越えて少し歩くといよいよ氷河地帯に入り、核心部の岩壁の鎖場を抜けるとまもなく峠の頂きに至る。氷河地帯には鉄杭が打たれているのでルートに迷うことはない。鎖場も手を使うのは4~5M程度なので全く臆する必要はない。
 峠を越えた後は下りに入るが、こちらは雪が付いており非常に滑りやすいため、チェーンスパイクがあった方が良い。30分ほどで雪道を越えた後は、2つの丘を越えて長い下りに入る。


<12日目>タンナ〜ゴーキョ (約3時間)
 タンナからゴジュンバ氷河を越えてゴーキョへ。前日の氷河とは異なり、がけ崩れによって砂や石が覆いかぶさった異世界のような光景が広がる。モレーン地形(氷河で浸食されたU字谷)のため、氷河の入口と出口は非常に急な斜面となっているので気を付けよう。氷河の中は巨大な迷路のようになっており、騙しトレースもある。モレーンを出て、丘を一つトラバースすると美しい湖が見え、ついにゴーキョ到着である。

<13日目>ゴーキョピーク登頂(5,360m)
 朝食後、出来るだけ早い時間にゴーキョピークに登ろう。朝7:00~9:00頃まではゴーキョ湖のリフレクションが美しいため、湖に映るヒマラヤを眺めることが出来る。
 急登を息が切れないようゆっくりと登っていくと、次第にエベレストやローツェなどが見えてくるが、頂上に近づけば近づくほどその姿があらわになっていくため、途中の写真撮影は控えてどんどん先に進むことをオススメする。
 頂上からは、世界第1位のエベレスト、世界第4位のローツェ、世界第5位のマカルー、世界第6位のチョ・オユーが一度に見渡せる大パノラマが広がる。また、山野井夫妻の決死の脱出で有名なギャチュンカン(7,952m/世界第15位)も見られる。是非、出発前には沢木耕太郎著「凍」を読破しておきたいところだ。

<14日目>トレッキング予備日 最高のエベレストを求めて。
 高山病や悪天候に備えてトレッキング予備日を設ける。もしスムーズに行程が進んだ場合は、ネパール側のトレッキングルートで最もエベレストが良く見えると知られる、「5thレイク」か「スクランブルピーク」を訪れる。特にスクランブルピークは2020年にロシア人ガイドが発見したばかりのポイントでほとんど知る人はいないが、5thレイクよりも確実にエベレストが良く見えるのでおすすめだが健脚者向け。

<15日目>ゴーキョ〜レンジョパス(5,360m)~ルンデ(4,368m)
ガレ場の急登を登りレンジョパスへ。実はレンジョパスもエベレストの展望地として知られており、エベレスト単体ではゴーキョピークよりも良く見える。(ヨーロッパ系のトレッカーの間ではレンジョパスから見るエベレストがもっとも美しいと知られている。
 レンジョパスを越えると、急なガレ場になるので注意しよう。ガレ場を越えた後は歩きやすい絶景のパノラマルートとなる。エベレスト街道からは全く見られないテンギラギタウ(6,938m)、(パルチャモ(6,273m)、コンデリ山群の西側のピークなど、ロールワリン方面の山々を見ることが出来る。(約8時間)

<16日目>ルンデ~ターモ(3,400m)
 ルンデからターメを経てターモへと下山する。ターメまでは引き続き、開けた谷の気持ちの良いルートが続く。ターメはエベレスト初登頂を成し遂げたテンジン・ノルゲイの出生地とも言われている(そうでないという説もあるので不確か)。体力的に厳しい場合はターメで一泊しても良いが、その先のターモの方が良い宿が多く食事も美味しいのでオススメ。(約5時間)

<17日目>ターモ~ナムチェ~パクディン(約5時間)
<18日目>パクディン〜ルクラ(約3時間)
<19日目>国内線でルクラ〜カトマンズへ
<20日目>フライト予備日(カトマンズフリーDay)
悪天候でフライトが飛ばなかった場合、1日トレッキングで下山し、フライト予備日を利用して車でルクラに戻ることが出来る。上手く相乗りするメンバーが揃った場合、およそ400$程度でヘリコプターでカトマンズに戻ることも可能だ。
<21日目>カトマンズフリーDay
2022年現在、日本へ帰国する前にPCR検査の陰性証明が必要。朝早く検査を済ませた後、世界遺産観光やショッピングをお楽しもう。夕方にはPCR検査の結果が出る。
<22-23日目>カトマンズ~日本
日本到着時には、空港で抗原検査を受ける必要がある。検査の結果待ちなどで、入国には2時間程度の時間がかかるので、国内線や新幹線を利用して帰宅される方は時間に注意が必要。