ヒマラヤ・ネパールのトレッキングツアーはワンダーズ へ

今日は朝の5時くらいから騒がしかった。どうやら、昨日に引き続きアイスフォールで大きな事故が起きたらしい。数名のシェルパが巻き込まれてアイスフォールに落ちたとのこと。しかも、事故にあったシェルパの中には同じ隊のシェルパでロブチェピークの時にサポートしてくれたニマもいた。(写真左)

アイスフォール内のルートが15mの範囲で高さ20mも崩落したらしいが、幸いにも命には別状はなく肋骨と腕を数本を骨折した程度で済んだとのこと。急いでレスキュー隊のテントに行き声をかける。表情は苦痛に歪んでいましたが、サポートできなくてゴメンというようなことを言っていた。

昨日は大人のアスレチックとしか思いませんでしたが、身近な人が事故にあったことで、あらためてアイスフォールの恐ろしさを感じました。アイスフォールの崩落は対策が難しく、比較的セラック(アイスフォール内にある巨大な氷塊、氷柱のこと)が安定している午前1時から6時の間により滞在時間を短く通過することくらいしかありません。今回はその安定している時間帯で、しかもシェルパのスピードで遭遇してしまったわけだから不運としか言いようがない。

こういう人にはコントロールできないような事象と携わる人や地域では、盛んに“神に祈る”ということをする。さらに、神の恩恵をより多く受けるための指針(教えや行動基準)を定めたものが民衆にとっての宗教なのだろう。この時になって、プジャ(チベット密教で行われる祈祷の儀式)が終わるまで絶対にシェルパはアイスフォールを超えないということの気持ちが少しだけ理解できた気がしました。

崩落の影響により一時的にルートは閉鎖されましたが、お昼くらいにはSPCC(サガルマータ地域環境保護委員会。エベレストやローツェのルート工作をするチーム)のアイスドクターが新たなルート設置を完了し、開通したらしい。

2日連続でアイスフォールで事故が起き、数名のそんなこんなの状況の中、、、この日の夜には高度順応のために自分もアイスフォールを通過してキャンプ1に入ります。少しドキドキしながらも、気持ちを落ち着けつつ出発に向けたパッキングを済ませました。

プモリハイキャンプ、ロブチェピークに続き3回目の高度順応では、キャンプ1(5,900m)に一泊し、翌日キャンプ2(6,300m)に上がり、3日目にはキャンプ3(7,300m)付近までローツェフェイスを登るという2泊3日の行程。さらに高度順応だけでなく、サミットプッシュ時の荷物をキャンプ2にデポ(事前に荷物を上部のキャンプに置いておくことでサミットプッシュの時の荷物を軽くする)するという重要な目的もあります。

夜は1時頃に起床して2時か3時に出発するとのことだったので、着替えだけすれば出発するできるよう準備した。

ところが、夕飯後のミーティングでここ2〜3日の天候が悪いこと、2日連続でアイスフォールで崩落事故が起きていることから出発を延期することが決まった。せっかく準備したのに、残念なようなホッとしたような・・・。

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