エベレスト登頂記 特集記事-SPECIAL-

2018.06.01

【エベレスト登山】Day3 いよいよ出発の時。いざトリブバン空港へ!

ルクラに向けてトリブバン空港へ

いよいよ出発日を迎えた。今日はエベレスト街道のある眼を覚ますと午前3時30分。緊張で早く目が覚めたのか?・・・いやいや、昨日はビール2本で結構酔っ払って9時にホテルに戻ってすぐ寝たんだった。

ゆっくり起き、シャワーを浴びて出発の準備を行う。

新しく借りたダッフルに最後の荷物を詰める。チャックの附近からブチッといった音が聞こえたのですかさずもう1つのダッフルに詰め替える。2つ借りておいて良かった。

5時45分に集合と聞いていたが、5時30分にレセプションから電話が来てみんな集まっているとのこと。慌てて最後まで充電していたモバイルバッテリーと携帯を持ってロビーに向かう。

本当にみんな集まっていたので急いで荷物を車に詰め込み、朝食パックを受け取って出発した。空は曇っていて、昨日と同様にガスっている。少し不安がよぎる。タメル地区から空港までは混み具合にもよるがこの時間だとほんの10分ほどで到着する。ここで、エベレストベースキャンプまでガイドしてくれるシェルパのプルバと合流する。ちなみに、彼もエベレスト登頂6回、命を落としそうになったクライアントを救ったとしてシェルパ界のヒーロー的存在でもある豪傑。

果たして、ルクラへの飛行機は飛んでくれるか

まだ6時半前だがすでに空港の入口は混雑していた。昨年はルクラへの飛行機が飛ばずカトマンズで4日間も滞在したが、果たして今回はどうかな。

他のフライトとはわけが違う。まず、飛行機はカトマンズからルクラの天候が良いタイミングでしか飛ばない。便数も時間も決まっておらず、「昨日は3便飛んだらしい。今日は今のとこ2便飛んだ」みたいな情報が飛び交っている。そのためチケットでは●日の●便目ということだけが決まっていて順番が来たら飛行機に乗れる。つまり、重要なことはできる限り早い便のチケットをとるということなんだけど、ハイシーズンでさらに前数日のフライト状況によってはなかなか早い便が取れない。

それから、各エージェントは常にカウンターに押しかけていて我先にとチェックインをしようとする。ぼけっとしていると乗れないのではないかという不安に狩られて、自分も同じように俺が先だ!先にチェックインしてくれと訴える。パスポートを係員の手に押し込めたら勝ち。まさに戦場だ。恐らく、この戦いによって何便目の飛行機に乗れるかが決まる。・・・気がする。

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前回は自分でチケットを手配していたので、状況をカウンターに聞きにいったり、人を押しのけてチェックインしたりと大変だったが今回は座って待っているだけで良いのでとても楽。まったり前日の出来事をまとめていると1時間ほどで声がかかる。

早い!!!手際よく荷物のチェックインも済ましてくれ、パスポートなども渡しておけばチケットの発券も全部やってくれる。とても順調に進み、これは意外とあっさり飛べそうだぞ〜〜〜、と待合室に入る。

写真は待合室の奥にある搭乗口

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5分後、チェックインゲートの外にリターン。何が起きているのかは全く分からない。

1時間ほど待っていると、再度、待合室に進むことができた。そして、さらに待つこと1時間ほどで搭乗口に呼ばれた。

やったぜ!流石にここまでくれば飛べそうだ!ワクワクしながら飛行機に向かうバスに乗り込む。バスで飛行機の近くまで移動すると、30分ほど待つように言われる。これも前回と同じ流れ。そして約束通りの30分後にバスが我々が乗る飛行機に向かって走り出す。

いよいよ離陸の時間だ。

バスは飛行機のすぐ脇を通り、

そのまま直進し・・・

少しづつ飛行機が小さくなっていく?

そして待合室入口で停車。プシュー・・・。

どうやら、風が強いらしい。

再び待合室に戻り待つこと3時間。

フルバが立ち上がった。パプルという別な空港に飛行機で移動し、そこからヘリコプターでルクラに行くとのこと。急いで預けた荷物を探しださなければならない。

関係者通路を通って、飛行機に荷物を運び入れる荷物が入ったカートが並んだ場所に行き自分たちで探す。すぐに発見。すぐさまその荷物を担いで待合室に戻る。 ・・・

って簡単に書いてるけど、こんな簡単に預け荷物を勝手に持ち運びできるセキュリティーってどうなってんだ。そして、ヘリコプターの手配も済みパプルに向けたチケットを購入する。バタバタと走り回りながらも、いよいよかと緊張感が高まる。

いよいよチケットを発券も完了し搭乗口に進もうと歩み出す。

え・・・? こっちも飛んでない・・・?

いやいやそれは先に確認しよーぜ笑

時刻はお昼を回って13時になったが動きはない。なんとか今日中には飛びたい。・・・という思いも虚しく時刻は14時を指したと同時にフルバから本日終了のお知らせ。

こういうすがるような願いが無情に、いともあっさりと届かない状況って釣り船で冴えない釣果のまま終了を迎える瞬間にとても似ている。

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なにはともあれ、今日は飛ばない。タメルに戻って再度ピザとビールを食して寝る。ちなみに、タメルの食事代は巨大なピザ1枚500円、ビール中瓶450円、和食では豚丼300円、カツカレー400円とかそんな感じ。日本と比べるとかなり安いけど、観光地ということもあってネパールのGDPからするとかなり高めの設定。

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