エベレスト登頂記 特集記事-SPECIAL-

2018.06.19

【エベレスト登山】Day9 ローツェやマカルーなど世界トップクラスの大パノラマ!

朝7時半に朝食を食べて8時に出発。最近は大体このパターン。今日は高度順応日ということでディンボチェに1日滞在して、街の横にあるコンラ側の丘まで2時間半程度の散歩をしました。体力次第では5,500mのコンラまで登るとロブチェイーストなども見えてさらに景色が良いらしいです。

エベレストトレッキングをする際の高度順応の基本的なルールとしては、

1.一日に登る高低差を500m以内にすること

2.1000mに一度は1日滞在日を設けること

3.標高÷1000リッターの水を飲むこと(3000mなら3L、4000mなら4L)

標高が高くなっていて、8000mを超える高山も近くなってきているので、途中の道程や約4900mの丘の上からはとてもインパクトのある写真が撮れます。

昨日と同じようにディンボチェの隣にある丘にチョルテンに向かって登っていきます。デボチェの方を振り返ると、カンテガ(左)とタムセルク(中央)が見えます。カンテガは尖りすぎていてゾクゾクします。

さらに、前方に目を向けると世界第4位の高峰ローツェが圧倒的存在感。

そして、横に目を向けるとアマダブラムが間近に見えます。何といっても美しい山容です。ノーマルルートは裏側にあるのでこちらからは見えません。

登っていく途中はやや急勾配な岩肌が続くので、たまに岩が飛び出した場所を見つけるとアマダブラムを背景にこんな写真が撮れます。

何気ない休憩のシーンもこのくらいの高度になると、周囲の絶景や空の濃い青に引き立てられてサマになります。

丘の上まで行くと、遠くの方に黒くで異様な存在感を持った山が、、、これが世界第5位のマカルー(8,463 m、右側)です。左に見える綺麗な三角の山がプモリでその麓に目指しているエベレストベースキャンプがあります。まだまだ遠い、、、。それからプモリとマカルーの間に見えるヒダヒダの岩壁。これがヒマラヤヒダと呼ばれる岩壁で現物を見ると物凄いインパクトです。

丘の上からのパノラマを動画で撮影してみました。途中カンテガのところでタムセルクと言っていますが、カンテガが左でタムセルクが右側です。

午後はリッキーとヒマラヤンベーカリーというカフェに行きました。ロッジでバッテリーを充電すると1時間で200円くらいかかる上に電力供給が少なくなかなか充電されないということもあるので、携帯やモバイルバッテリーを大量に持ち運んでチャージ無料のカフェで充電します。ちなみに、私はAnkerの21000kw*2と10500を1つ持って行っていましたので最後までロッジのチャージをせずに済みました。

また、デボチェを過ぎると携帯会社のインターネット回線が使えなくなるので、エベレストリンクというWifiカードを購入してインターネットを使います。こちらは200MBで600円とややお高め。さらに、SNSなどを使うと「本当に200MG使った!?」と思うほど瞬時になくなります。特に使用前にSNSの自動通知などを切っておかないと開いた瞬間に終わります。

カフェではコネクト4というゲームをしました。五目並べに似たゲームで世界的にはかなり有名らしいです。ルールを教えてもらい、初心者だから手加減してね〜。という感じでスタートしましたが10戦以上やって全勝。そもそもこういった類のゲームは元々得意で手加減の仕方が分からない。。。

それから、リッキーにアップルパイとコーヒーをご馳走になったのですが、アップルパイ自体はべちゃべちゃしていて全然ダメ。安定と信頼のチョコレートケーキをオススメします。

ロッジに戻ってから夕飯までは本を読んだりストレッチをしたり、中国人や南アフリカ人と談話。中国人の彼は中国のエクスペディションのローツェ隊に属しているが、ロブチェ(4900m)で高山病になってしまったため4300mまで降りてきたとのこと。このくらいの標高になると2〜3割の人が何かしらの高山病の症状が出てきます。

夕飯後は昨日に引き続き空をチェックしましたが霧が出ていたため撮影は断念。9時前まで読書をして部屋に戻ってパッキングをしてから寝ます。

明日は4,300mのディンボチェから4,900mのロブチェまで600mほど高度を上げます。空気が薄くなってきていることもあって個人的にはエベレスト街道でもっともキツい道の一つです。

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