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ヒマラヤトレッキングルート解説③ ランタン谷国立公園

ヒマラヤトレッキングルート解説③ ランタン谷国立公園

目次

①ランタン谷エリアMAP
②ランタン谷エリアの特徴
③ランタン谷エリアのルート

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ランタン谷エリアMAP

ランタン谷の特徴

ランタン谷はカトマンズから来たへ車で約6時間ほどのシャブルベシという村を起点とし、カトマンズの北70kmに位置し、雄大なモレーン(氷河に削られたU字谷)を歩くルートです。ネパール初の国立公園にも選ばれており、イギリス人の著名なヒマラヤ探検家ティルマンが「世界で最も美しい谷のひとつ」と紹介したことでも有名です。そんなランタン谷の特徴を紹介します。

① 比較的アクセスが良い
カトマンズから車で6時間ほどでトレッキングのスタート地点であるシャブルベシに到着します。他のエリアのように飛行機に乗る必要がありませんので、旅程が安定しやすく、料金も抑えられます。一方で、移動手段が車のみなので、乗り物酔いをする方には非常に過酷かもしれません。3名以上のグループであれば、樹林帯を抜けて眺望が広がるゴダタベラまでヘリコプターで移動するのもおすすめです。

② 人が少ない
エベレスト街道やアンナプルナ自然保護区と比較すると、歩いている人があまり多くありません。とてものどかな雰囲気で、川沿いの道をゆったりと歩きます。ロッジでも、他のエリアのような賑わいは少なく、オーナーとゆっくり話しをしたり、食堂ではなくキッチンで食事をとるなど、観光地らしくない昔ながらのヒマラヤトレッキングを楽しみたい方におすすめです。また、人が少ない割に綺麗なロッジも多いので、ストレスなくトレッキングを楽しむことが出来ます(ラマホテルを除く)。

③ 広大なモレーンのキャンプ
ランタン谷最奥の村キャンジンの奥、ランシサカルカの周辺には非常に広大なモレーンが広がります。雨季には絨毯のように敷き詰められた花がが咲くため、花の谷と呼ばれることもあります。現地のヒマラヤエリアに住む方々が花を見に訪れるほど人気のルートなので、花が好きな方にはとてもオススメ。実は、探検家のティルマンさんが称賛した「世界一美しい谷」の景色はランシサカルカから、その奥に続くティルマンズパス周辺の景色であり、キャンジンまでのトレッキングルートではありません。
国内旅行会社のツアーの多くは最奥の村の近くにあるキャンジンから下山をする行程が多く、ランシサカルカに訪れるプランは多くありませんのでご注意ください。海外のグループのほとんどはランシサカルカでのキャンピングを楽しんでいます。

ランタン谷のルート

<概要>
ランタン谷は、谷をひたすら奥へと歩くため、ルートのバリエーションはほとんどありませんが、目指すゴールはいくつかあります。まず、シャブルベシから最奥の村キャンジンに行き、近くのキャンジンリというビューポイントまで歩くプランやはツェルゴリに登るプランは日本発着10〜11日間。ツェルゴリは360度の素晴らしい展望が広がる絶景地ですが、体力的には上級者向け。エベレスト街道のチョラパスなどの峠越えより遥かにハードです。そこから、ランシサカルカでキャンプを楽しむ場合は+2日、ヤラピークに登る場合は+2日です。ランタン谷はとにかく最奥の村キャンジンから先に絶景が広がっていますので、キャンジンまで到着してすぐに下山をしないようご注意ください。特に、国内の一般的なグループツアーは、キャンジンリのみで下山するプランも少なくありませんので、どこを訪れるかしっかりとチェックされることをおすすめします。絶対に、ランシサカルカに行くことをおすすめします。
また、長い旅行日数が取れないグループの場合、ヘリコプターの利用もおすすめ。カトマンズからゴダタベラまで1,800US$でヘリコプターをチャーターすれば、カトマンズ〜シャブルベシの車移動、眺望のないシャブルベシからゴダタベラ(3,030m)までの3日間をわずか30分にショートカット出来ます。高度順化に少し不安は残りますが富士山8合目に宿泊するよりも低リスク。ラマホテルの汚いロッジにも泊まらずに済みます。
唯一のバリエーションであるゴサイクンダレイクを訪れるルートはランタン谷+4日で歩くことが出来ますが樹林帯が多く、あまりおすすめではありません。

<ランタン谷の主なプラン>
*料金は2名のプライベートツアーで国際線を含んだ概算

ランタン谷(10〜11日 / 中級 / 370,000円)

ランタン谷のフォトギャラリー

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