ヒマラヤ・ネパールのトレッキングツアーはワンダーズ へ

4月27日。初めてアイスフォールを超えてCamp1へ移動する日。Camp1は約5900m地点にあり、ベースキャンプからの標高差は600メートル。ただし、その600メートルの間でセラック(柱状の氷塊)を上ったり下りたりを繰り返す。

クランポンポイント
(急坂の前にアイゼンを履く場所)

標準的なタイムは8時間ということで、お昼に到着するよう午前4時に出発する。2日前に聞いた時は朝のうちに通過するために2時〜3時に出発すると聞いていたけどお昼に着けば良いって、大丈夫なのだろうか・・・? こんな感じで隊のプランは割とコロコロ変わる。 

ヘッドランプの光を頼りに歩く
アイスフォール内部
セラックを超える様子

アイスフォールは思ったほどの氷壁や巨大なクレパスはなく、結局一度もユマールも懸垂下降もしませんでした。クレパスをハシゴで渡るシーンは6回ありましたが、天気も良かったのでどちらもそんなに怖くはありませんでした。

写真で見るとセラックも垂直な壁に見えますが、何人もの人が歩いているので、階段のような踏み跡がしっかりついており難しくはありません。

た・だ・し、呼吸はとても苦しいです。呼吸が苦しい中で歩き続けるためには強い精神力が必要です。

偶然、日本人の高齢の女性に出会いました(79歳なんだそうですが詳細はわからず)。彼女の場合はシェルパ2人がかりで後ろから押しつつ前から引っ張っていました。高級な隊ではクライミングサポートもかなり手厚いので自分の身体を上にあげる体力さえあれば登ることができます。
それにしても、79歳の女性がアイスフォールを超えるとは・・・。後から噂で聞いた話ではローツェフェイスの下(7,000m地点)まで辿り着いたとのこと。
どれほどの精神力の持ち主なのか。凄まじい挑戦にとても感動しました。

アイスフォールを超えるとウエスタンクームというエリアに入ります。ここは、アイスフォールに落ちて粉々になる前の氷河が崩れ始めるエリア。

下から見ると、巨大な氷雪の塊が波打った畝のようになっています。そして、その一つ一つの畝の高さが20mくらいあるので乗り越えて移動するのはなかなか大変。今日の目的地であるCamp1は、この畝を3-4個超えたところの畝の上にありました。

畝(ウエスタンクーム )の先にローツェフェイスが見える。 PUS DIGITAL CAMERA
1つ1つの畝が巨大。畝の上にキャンプサイトがある。

5時間半程度でCamp1に到着。8時間と聞いていたのでかなりハイペースらしい。呼吸の苦しさは感じられるものの身体的な疲労感はあまりなかった。

Camp1からはエベレスト、ローツェに続く道や反対側にあるプモリがよく見えます。これは絶景だ。

Camp1から振り返って見るプモリ

ただし、難点が2つ。Camp1にはトイレとダイニングがないこと。

キャンプ1の様子

トイレは畝の端に作ってあって、キャンプサイト側からは目隠しの壁があるのですが、畝の反対側には歩いている人からは完全に丸見えです。そちらに顔を向けるのか尻を向けるのか。女性はどうしているんでしょう・・・。

夕方からは外は寒いですしダイニングテントもないのですが、テントで横になると高山病リスクが高まるので、日が出ている時は外を散歩するようにします。

それから、Camp1〜Camp3ではテントを2〜3人で利用することになります。とりあえずテント内でゴロゴロしながら、テントメートであるビカスと世間話をして過ごしました。

インド人って日本ではかなりカオスな印象があるかと思いますし、実際に歴史も文化も言語ものすごくカオスなのですが、この隊にいるインド人はカーストでいうとバラモンの身分の富裕層ばかりで、意外なことに彼らは実質的に無宗教。

アメリカでMBAを取得して外資金融機関で働いていたようなエリート達で、暇になると世界の経済や文化の話が中心。
僕の持っていたインド人のイメージは完全に覆されました。

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