エベレスト登頂記 特集記事-SPECIAL-
2018.03.28
隣のテント方々は4時頃に起きて準備を始められていましたが、ちょうど月が隠れていて空が良い感じだったので黙々と星空撮影に勤しみます。
撮影後、一度テントに戻って一眠り。朝も一人なのでゆーーーっくり準備をして8時過ぎに出発します。
天気も最高。唯一の不安は踵のマメ。ガーゼを当てて応急処置をしました。
私は人よりも小指が出ていて、そこが当たらないようなサイズを選ぶとどうしても踵が擦れてしまいます。何足履き比べても完全に合う靴はありません。キツイ時は保護シールを使っていますが、これだけでかなりダメージが軽減されます。靴擦れは起きるものだと思ってガーゼや保護シールなどは準備しておくと良いと思います。
さてさて、今日は荷物をテン場に置いていけるので気持ちも身体も軽やかです。北沢峠まで10分程度で戻り、そこから小千丈ルートを進みます。
そこそこの傾斜ありますが女王と呼ばれるだけあって比較的なだらかな林道をながーく進みます。トレースがしっかり付いていましたが、なくても迷うようなことはないと思います。
1時間ほど林道を登ると大滝の頭に出ました。コースタイムは北沢峠から2時間のルートなのでかなりハイペースです。やはり荷物がないって素晴らしい。
大滝の頭は少し広場になっているだけで林道はもう少し続きます。
大滝の頭からさらに20分ほど進むと、、、
ドーーーンと稜線にでて小千丈の景色が広がります。この時点で雪の世界にテンション急上昇
ここで後ろを振り返ると、、、
ドドーン! と甲斐駒ケ岳。
むはぁーーーー、ヤバいかっこいい!
その奥には諏訪盆地を挟んで八ヶ岳連峰が見えます♩
さらに、アサヨ岳と北岳の奥に鳳凰三山が。地蔵岳のオベリスクがはっきり目視できました。
ここから少し斜度のある雪の斜面を登ります。(写真撮ってませんでした、、、)
所々雪が深いところがあって膝ラッセルで登りました。
稜線に出てから30分弱で小千丈岳に到着。ラッセルで結構体力を奪われました。
そして、小千丈岳を超えると、とうとう待ちに待った仙丈ヶ岳のピークと大千丈カールが広がります!
なんと、、、なんと美しいことでしょう。
碧と白のコントラストが最高過ぎます。
小千丈岳から仙丈ヶ岳までの稜線歩きは、もはや天国のよう。誰一人いない山を一人で静かに歩きます。
顔をあげるたび、振り返るたびに絶景にため息が出てしまいます。
ゆっくりゆっくり歩を進めると1時間ほどで頂上直下にきました。
直下の斜面はなかなかの急坂。しっかりとアイゼンを蹴り込み、ピッケルを使いながら登ります。
そして12時に登頂。
ラッセルで時間と体力を消費したためおよそ4時間弱かかりました。
さらに山頂からは日本第1位の富士山と2位の北岳が並んで見えました。
この画はヤバすぎる、、、
あとは、すたこらさっさと小走りで2時間ほどでテントに戻りました。
ただいま〜、マイホーム。
翌日もまったり7時に出発しましたが、登りのように道に迷うこともありませんので10時半頃に駐車場に到着しました。
いやぁ、、、天気にも恵まれた本当に最高の山行でした!
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