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ヒマラヤトレッキングの持ち物② 生活用品

ヒマラヤトレッキングの持ち物② 生活用品

目次

ヒマラヤトレッキングでおすすめの生活用品
(1)電子機器
(2)衛生用品
(3)医薬品
(4)その他

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ヒマラヤトレッキングのロッジの環境と食事
ヒマラヤトレッキングの高山病対策

はじめに

本記事では、ヒマラヤトレッキングの持ち物編第2弾として、ヒマラヤトレッキングを快適にするおすすめの生活用品をご紹介します。前提となるロッジの環境については、「ロッジの環境と食事」の記事にまとめています。衣類や装備については「ヒマラヤトレッキングの持ち物①」をご確認下さい。

また、持ち物リストを添付しておきますので、あらかじめプリントアウトした上で、チェックしながら読んで頂くと、より参考になるかと思います。

<持ち物リストのダウンロードはコチラ>

ヒマラヤトレッキングでおすすめの生活用品

<電子機器>

SIMフリースマートフォン:ネパールは通信費が非常に安いので、現地では現地通信会社のサービスを利用することをおすすめします。事前準備としては、契約している通信会社(Docomoなど)にSIMフリーにして欲しいとお伝え頂ければ簡単に手続き可能です。現地では、ガイド同伴で現地の販売店に行けば10分程度で設定まで完了してくれて日本と同じように携帯電話を使えるようになります。
料金はSIMカード代と1ヶ月10GBの通信費を合わせて800円程度と格安。カトマンズではもちろん、トレッキングエリアでも谷間では使用できませんが、ナムチェバザールなどの開けた場所では4Gでの通信が可能です。
日本でレンタルできるポケットWifiなどは料金が高い割にトレッキング中はほとんど使えませんのでおすすめしません。それよりは、カトマンズでは海外ローミングで使用し、トレッキング中はWifiで使用する(500円/日)の方が快適に通信が出来ます。

ちなみに、ロッジの通信環境は2021年まではEverest Linkという2000円/10GBのサービスが主流でしたが、2022年からはNew Linkというサービスに置き換わっており、500円/1日と高額になりました。販売代理店となるロッジへのバックフィーが高額なことから置き換わりが進んでしまいましたが、利用者にとっては改悪となります。Everestリンクも使用できるロッジはありますが、通信速度が落ちているのでおすすめできません。

緊急時は現地ガイドを通じて、ワンダーズからご家族に連絡が入りますので、特にインターネットがつながっていなくても支障はありません。

大容量モバイルバッテリー:30,000mAh程度のモバイルバッテリー。ロッジでの充電は有料でスマートフォンで500円、モバイルバッテリー(パワーバンク)で800〜1000円程度の費用がかかります。つまり、スマートフォンを6~7回充電可能な大容量モバイルバッテリーを充電した方がはるかにお得ということですね。また、充電サービスはロッジの受付カウンターでの預かりとなっており、部屋で充電することはできません。無人の受付カウンターから手が届く位置にスマートフォンが置きっぱなしになっているケースもありますので、防犯面からもモバイルバッテリーを充電し、スマートフォンは夜に手元で充電した方が安心ですね。加えて、大容量モバイルバッテリーの充電には時間がかかるので、急速充電プラグを用意することをおすすめします。

ちなみに、モバイルバッテリーは飛行機の預け荷物に入れることは出来ないため、必ず手荷物で機内に持ち込むことをお忘れなく。 30,000mAhの大容量なものは1人2個までしか持ち込めないので注意してください。ワンダーズでは大容量モバイルバッテリーの無料レンタルを行なっています。

モバイルソーラーパネル:上記のように充電には費用がかかるので、電気の使用量が多い方はソーラーパネルがあると、歩きながらでもロッジでも充電が出来るのでおすすめ。ただし、ソーラーパネル自体が高額なので、よほど長期で歩く山行でない限り、ヒマラヤトレッキングのためだけに購入するのは費用対効果が悪いです。

荷物計り:国際線やネパール国内線、ポーターさんへの預け荷物などの重量を測定します。特に、国際線の重量オーバーは多額の追加費用となる可能性があるため避けたいところ。Amazonで1500円程度で購入できるので、重量が心配な方はお持ちください。

タイプC電源アダプター:ネパールのコンセントはC規格なので100均などで変換プラグを購入しておくこと。スマートフォンなどは海外の電圧にも対応しているので、変圧器は基本的に必要ありません。

充電器:カメラや乾電池の充電は、スマートフォンの説明にも記載した通り、モバイルバッテリーからUSBで給電できるようにした方が圧倒的に便利です。最近のデジタルカメラはUSB-CやミニUSBで給電できることが多いですが、そうでない場合、充電器は直接コンセントに差すタイプではなく、USBケーブルを経由するものを用意した方が良いです。

<衛生用品>

日焼け止め&UVリップクリーム:紫外線が非常に強いので必須です。私の皮膚が弱いせいもありますが、5,000m以上を歩く日に首の後ろに塗り忘れたところ、1日で水ぶくれだらけになりました。また、リップクリームがないと唇がヒリヒリして食事に支障がでます。リップクリームは無くしやすいので必ず予備も持った方が良いです。

石鹸/シャンプー/リンス:ロッジでホットシャワーを浴びる際に使用します(シャワールームが寒いのでホットシャワーの利用自体を控えめに)。山小屋のように石鹸類の使用制限はありません。

私は無印良品の小さな容器に移し替えていますが、プッシュ式は漏れないですし、容器がヌメヌメになりづらいのでおすすめ。旅行では無印良品の掛けられるポーチが人気ですが、ロッジには掛ける場所がありません。濡れた容器を入れられるように、ポーチは軽量で濡れを気にしなくて良いビニール素材のものを利用しています。
ドライシャンプーはシャワーを浴びない日でも頭がスッキリしますのでデオドラントペーパーと合わせて使用しています。

左からシャンプー、ボティソープ、化粧水、ドライシャンプー、髭剃り、入れ物

デオドラントボディペーパー&ドライシャンプー:ロッジのホットシャワーがソーラーシステムの場合、宿泊客が多いとお湯がなくなることもあります。そもそもヒマラヤは空気が乾燥しているので、これらがあればシャワーを利用しなくても気にならない方が多いと思います。

歯ブラシ/歯磨きコップ:朝の出発時、事前にパッキングを済ませて、朝食を食べたらすぐに出発という流れが多いので、サコッシュに入るようなコンパクトなものがおすすめ。また、ミネラルウォーターで口をゆすぐ際、飲料水のボトルに口をつけるのが気になる方はコップも携帯しましょう。

トイレットペーパー:ネパールのトイレは基本的にトイレットペーパー持参。レストランなどでも紙がないことがありますので街歩きの際も必ず持ち歩くこと。現地でも買えますが品質は日本がNo.1。高地では1ロール300円〜400円と高額になるので、日本から持っていきましょう。鼻紙としても使いますので、20日間の行程では男性なら1ロール。女性は3〜4ロールあると安心です。嵩張るので芯を外して潰して携帯しましょう。

サニタイザー(除菌液):ロッジのトイレは洋式の水洗トイレですが、色々な国の方が使用します。例えば、インド人は用を足した後にお尻を洗う文化があります。清潔と言えば清潔なのですが、便器が濡れていることがたま〜にあります。洋式トイレで便器が濡れていると気になる・・・。という方は除菌液を携帯し、染み込ませたトイレットペーパーで拭いた後に使用した方が安心ですね。食事の前後もお手洗いに石鹸がありませんので、代用として持ってくると便利です。

爪切り&耳かき(綿棒):耳かきはどちらでも良いですが、爪切りは必ず持って行くこと。海外の爪切りは使いづらいです。

耳栓/アイマスク:睡眠不足は高山病の大きな原因となります。ロッジの壁や床は薄いため、上階を歩く音や隣の部屋の話し声が筒抜け。夜明け前に行動を開始するグループも少なくないので耳栓は必ず使用しましょう。眠りの質が大きく異なります。また、相部屋の場合などもアイマスクがあるとお互いのストレスを軽減出来ます。耳栓は人によって合うものが異なるため、事前にチェックしてよく眠れるものを用意しましょう。

洗濯洗剤:冷たい水でも溶けやすいものが良いですが、水洗剤は重いので、粉洗剤を小さなボトル(meiji R-1の空き容器など)に入れて携帯しています。

スクラバウォッシュ:氷点下の中、氷河から流れてきた冷たい水で洗濯をするのは大変。そんな時にほとんど手を水に濡らすことなく洗濯が出来る便利グッズ。ロッジの洗濯サービスは1晩では乾かないので、下着などはこちらで洗った後、速乾タオルで巻き絞りをして寝袋に入れて寝ます。
スクラバウォッシュはなかなか高価なので、普通のドライバッグでも十分です。

大判の速乾タオル:洗濯物を巻いて絞ることで乾きが非常に早くなります。洗濯物は速乾タオルで巻き絞りをした後、ダウンパンツのポケットや寝袋の中に入れて寝ると乾きます。洗濯物からしっかりと水分を吸収する必要があるので、薄手のものではなくやや厚めのものを選びましょう。See To Summitのテックタオルなどがおすすめです。

<食料>

調味料:ネパールのロッジは薄めの味付けで自身の好みで塩を足して食べることも少なくないため、調味料は必須。海外で最も恋しくなるのは「和風だし」。味の薄いうどん(トゥクパ)やシェルパシチュー(すいとん)に最適です。「中華だし」はやきそば(チョウメン)、チャーハンなどにおすすめ。その他、「ほりにしのアウトドアスパイス」はやきそば、チャーハン、肉料理、カレー、芋、ハンバーガー、サンドイッチなど、大抵のものが美味しく食べられます。好みによるかとは思いますので、お好みの調味料をお持ちください。

カップヌードル:カップラーメンは日本ものが圧倒的に美味しいですね。長く歩く日などはパックランチ(パッサパサのトーストとゆで卵とジュースなど)になりますが、あまり美味しくありません。景色の良い場所でカップヌードルやドライフードを食べた方が良いと思う。

ドライフード:アマノフーズの丼物やカレー、雑炊系が最もおすすめ。特に雑炊は体調不良で食欲がない時にも食べやすいので2〜3個は持って行きましょう。丼物では牛肉の卵とじ、親子丼、中華丼あたりを愛用しています。尾西の炊き込みご飯やドライカレーなども良いですね。

ご飯のお供:ごはんですよ、ふりかけ、なめ茸、鮭フレーク、牛しぐれ煮、食べるラー油、ちりめんジャコ、しば漬け、肉みそなどなど、、、日本には本当に素晴らしいごはんのお供が溢れています。現地の米は粘りのない長粒種で日本のごはんとは異なりますが、ご飯のお供があればなんとかなります。

私のイチオシは久世福商店の「エリンギバター醤油」「海苔バター」「大人のしゃけめんたい」やAKOMEYAの「黒豚チャーシュー魔法の肉かけ」「なめ茸」など。少し高級なご飯のお供があれば、食事のテンションが変わります。ポーターさんがいれば重さを気にする必要がないので、是非お好きなものをお持ちください。

ヒマラヤトレッキングは長期に渡り大量のカロリーを消費するため、ご飯を食べることは非常に大切です。

スープ系:みそ汁、ポタージュ、豚汁など。登山隊参加者に、7,000m以上のキャンプで何が美味しかったかと聞くと、一番人気は具沢山の豚汁でした。

コーヒー:想像してください。苦しいながらもなんとか到着したピークで、思わず笑ってしまうようなヒマラヤの大絶景を目の前に、淹れたてのコーヒーを飲む。こんな贅沢があるでしょうか。ご案内したお客様の中には、「人生で初めてコーヒーが美味しいと思った」という方もいらしゃいました。

<医薬品など>

パルスオキシメーター:血中酸素濃度と心拍数を測定するための機器。朝と夜やロッジ到着時、体調不良時に測定し、数値によって行程や高山病薬を調整するために必須です(無料レンタル可)。

常備薬(頭痛薬/鎮痛剤、胃腸薬、風邪薬、下痢止め、攣り止め、酔い止め、軟膏、消炎鎮痛剤、のど飴など):山行が長期に渡るため、疲労、乾燥、低温、ストレスなどで体調を崩すことが少なくありません。とにかく常備薬は余裕をもって用意してください。
高山病薬のダイアモクスは日本では処方箋が必要で入手に 5,000円程度かかりますが、現地の薬局では1錠10円で売っているので現地調達がおすすめです。

カットバン(マメ防止):長期の山行でマメが出来てしまうと大変。出発前にしっかりと靴を履きならすことはもちろん、念のためマメ防止のカバーなどを持って行くと良い。

ウレタンマスク:コロナ対策としては効果がないと言われるウレタンマスクですが、ヒマラヤトレッキングには非常に有用。呼吸が全く苦しくなく乾燥対策にはうってつけのマスクですので、忘れずに用意しましょう。

のど飴:乾燥対策、咳対策に重要です。VICSを2パック、のど飴2袋くらいは持っていきましょう。

:頭痛薬、風邪薬、胃腸薬、下痢止め、うがい薬は必携です。特に5,000mを超えるトレッキングでは乾燥と冷たい空気によって半数程度の方が咳をします(クンブコフと呼ばれる症状)。
その他、攣り止め、バンドエイドなど、日本の山と同様のものをご用意ください。

体温計:体温計:咳が止まらない時や身体がダルい時に、風邪なのか高山病なのかを判断する際に重要。また、現地の体温計は華氏(°F)なので計算が大変です。日本から持っていきましょう。

スポーツドリンク粉末:下痢になった時や風邪をひいた時など、効率的に水分補給をするために使用します。休養中に飲む場合は通常の濃度ですと糖質の過剰摂取となってしまうため、半量の濃度で飲みましょう。

<その他>

サンダル:非常に重要な持ち物。ロッジ内で登山靴はリラックスできないし、ちょっとした散歩や買い物もサンダルが楽。何よりもネパールでシャワーを浴びる際はサンダルを履いたまま浴びます(ホテルはシャワースペースとトイレが一緒、ロッジは床が汚いため)。したがって、靴下を履いたまま履けて、底がある程度しっかりしていて、全てEVA素材で布素材を一切使っておらず、軽量なものが良い。

そんな条件を満たしたおすすめのアイテムはTEVA(テバ)のハリケーンドリフトというサンダルです。スタイリッシュで街歩きや飛行機での移動の際も便利。ソールもしっかりしているので山にも登れてしまいます。世界中を旅した時は靴が不要なほど。私は10年以上愛用しています。

クロックスでも問題ありませんが、クロックスは指先の水はけが悪いためシャワーに向きません。ルナサンダルやチャコは重いです。安価に済ませようとするとダイソーで売っている300円のサンダルも良いですが、靴底が薄いので散歩には利用できません。

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ホッカイロ:ロッジ内で寒い時に重宝します。ちなみに、ナムチェバザールの商店ではウールの帽子が200円、小さなホッカイロ1枚が800円で販売されていますので、必ず日本から持っていきましょう。

ビニール袋&ジップロック:衣類を分類したり、乾ききらなかった洗濯物を持ち運んだり、サンダルを入れたり、行動食やコーヒー粉を小分けにしたり(チョコバーを一口食べてサコッシュに戻すと中がチョコだらけになってしまう)、低温対策で胸ポケットに入れるバッテリーを入れたり、、、色々使えて便利なので5枚ずつくらいは持って行くとよい。

ドライバッグ:ロッジのシャワールームには着替えスペースがない。着替えを置く棚もないことが多いので、着替えをドライバッグに入れてフックに掛けられるようにしておくと便利。8~16リッター程度の大きさが良い。

ウノ&トランプ:ロッジでは暇な時間が多い上に、昼間からベッドで眠ることは高山病リスクがあるので厳禁。ダイニングでみんなで楽しくカードゲームをするのもヒマラヤトレッキングの良い思い出。

洗体タオル:トレッキング後、カトマンズのホテルでゴシゴシ身体を洗いたくなります。

今回はヒマラヤトレッキングの持ち物②生活用品についてお伝えしました。準備の有無によって滞在中の快適性が大きく異なります。服装や登山装備についてはヒマラヤトレッキングの持ち物①をチェックしてください。

ヒマラヤトレッキングの持ち物① 服装&登山装備

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