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ヒマラヤトレッキング基本② ヒマラヤトレッキングのシーズン

ヒマラヤトレッキング基本② ヒマラヤトレッキングのシーズン

目次

① ヒマラヤの気候
② ヒマラヤトレッキングのベストシーズン
③ ヒマラヤの植物と時期
④ ネパールのお祭り

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ヒマラヤってどんな気候?

ネパールの地形は、南側は標高100m程度のインド国境付近に広がるタライ平原、北側は平均標高4,000mを超える世界の屋根ヒマラヤ山脈となっていることから、標高によって気候区分(気温による分類)が変わります。ポカラ、ルンビニ、チトワンといった標高1,200m以下は亜熱帯、カトマンズなどの標高1,200mから2,400mは温帯、ルクラからナムチェバザール、ランタン谷の多くのエリアなど2,400mから3,600mは寒帯、アンナプルナBC、ゴーキョなど3,600mから4,800mはツンドラ気候、そして、カラパタールやエベレストBCなどの4,800m以上のエリアは氷雪気候となります。アンナプルナ方面は温帯〜寒帯ルートが多く、エベレスト街道は寒帯〜氷雪気候となり、体感としての気温差も大きいのでご注意ください。

また、雨や雪といった降水量については、多くの地域が冬季少雨気候であり、雨季と乾季がはっきりと分かれていることが特徴です。6月〜9月半ばはインド洋から北上するモンスーンによって雨が集中的に降り、10月〜5月の乾季は非常に雨が少ない気候となります。

一部、アンナプルナ外周の北側やジョムソン街道、ムスタン王国、ドルポといったエリアはヒマラヤ山脈の北側に位置しており、南から北上するモンスーンがヒマラヤ山脈に堰き止められるため、一年を通じて降水量の少ない乾燥エリアとなります。

ヒマラヤトレッキングのベストシーズン

<ネパールの雨季>

東京と比べるとカトマンズは、一年を通じて寒暖差が少なく、降水量が雨季に集中していることが分かります。そのため、観光シーズンとしては基本的には雨季である6月〜9月半ばを除いた時期がオススメです。ただし、訪れるエリアの標高によって、12月〜2月は非常に寒くなるため、比較的温暖な3〜5月の春シーズンと10月〜11月の秋シーズンがハイシーズン。1年で最も登山者が多いのは10月です。

<春シーズンと秋のシーズンの違い>

ナムチェバザールの雲量データ

春シーズンと秋シーズンはいずれも降水量は少なく、10日中7-8日は晴れている日が続きますので、日本の登山とは比べ物にならないほど天候が安定しています。
その上で、春と秋の違いをお伝えすると、上記のナムチェバザールにおける雲量データからも分かるように、秋シーズンの方が快晴率が高くなっています。春シーズンも朝や午前中は晴れている日がほとんどですが、午後になると雲が上がってきて一部曇りになってしまう日も少なくないのに対して、秋シーズンは夕方まで晴れ続ける日が多いという特徴があります。エベレスト街道やランタン谷、マウディヒマールなど、東側に眺望が広がるルートは、夕焼けに赤く染まるヒマラヤが見られる可能性が高くなります。

また、ティリチョレイク(アンナプルナ外周)、ヒドゥンレイク(アンナプルナ南西)、コンデレイク(エベレスト街道 / 仮称)といった小さめの湖の景色を楽しみたいという方も春シーズンの序盤は湖が凍っているため、5月か秋シーズンに歩くことをおすすめします。

春シーズンのメリットとしては、エベレストの登山隊があるため、4月半ばから5月20日頃にかけてベースキャンプが設営される点です。ワンダーズではエベレスト登山隊の運営をしているため、このシーズンであればベースキャンプに滞在し、登山隊の暮らしを体験するということが可能です。
寝室はベッド付きの大きな個人用ボックステント。食事は天ぷらそばやカツ丼、すき焼きなどが食べられますし、大きなダイニングテントではビール、ワイン、ウイスキーが飲み放題(高山病にご注意ください)。ネパール音楽にネパールダンスを楽しみましょう。

ダイニングテント


また、春シーズンはネパールの国花であるシャクナゲのシーズンとなります。アンナプルナ方面の樹高15mにも及ぶ巨大シャクナゲを見たいという方は春シーズン(3月後半〜4月前半)をお選びください。
特にそういった要望がない方、時期はいつでも選べるという方は秋シーズンの方がより天気が良い可能性が高いのでオススメです。

ヒマラヤの植物と時期

基本的にフラワートレッキングは雨季となり、日本の梅雨の2倍近い降水量の中を歩かなければなりません。しかし、ハイシーズンには荒涼としていた大地が一面の緑やお花畑に包まれる姿は、ヒマラヤリピーターには是非一度ご覧いただきたい絶景です。
また、乾季であるハイシーズンにも見られる花はあるため、ヒマラヤトレッキングで見られる代表的な植物とエリア、時期をまとめさせて頂きます。エリアや標高によって見られるシーズンには差がありますので、詳しく知りたい方はお問い合わせください。

シャクナゲ(ゴレパニ、デボチェ)・・・3月半ば〜5月末
*15mとなるものはロードデンドロン・アルボレウム
タマサキサクラソウ(ドーレ)・・・3月〜6月
アイリス(クムジュン)・・・4月〜6月
トウダイグサ(キャンズマ)・・・4月〜7月
ブルーポピー(ゴーキョ北部、アンナプルナBC)・・・6月〜9月
セイタカダイオウ(マカルー)・・・6月〜8月
ワタゲトウヒレン(ゴーキョ)・・・7月末〜9月
ウスユキソウ(レンジョ)・・・7月末〜9月
ソロセリス(チュクン)・・・7月〜9月
ヤマハハコ(ルクラ)・・・9月〜10月
リンドウ(ナムチェ)・・・9月〜11月
ヒマラヤザクラ(ポカラ)・・・10月〜11月


その他、ネパールで是非見て頂きたい花といえば「ジャカランダ」。カトマンズで街路樹として植えられているとても大きな木。4月半ばから5月半ばにかけて、鮮やかな紫色に街を染める姿は、日本でいう桜のような存在です。

ネパールのお祭り

せっかくの海外旅行ならトレッキングだけでなく、お祭りも楽しみたいもの。ここではネパールで人気の7大祭りの時期をお伝えします。詳しくお祭りの内容が知りたい方はお祭りの記事をご覧ください。

① ホーリー(3月中旬)・・・色粉や水風船を投げ合う世界一カラフルな祭り。
② マチェンドラナート(4月中旬〜5月中旬)・・・パタンの街を大きな山車が練り歩く。
③ ガイ・ジャトラ(9月初旬)・・・ネパールのお盆。前年に親戚を亡くした家族が牛を率いてカトマンズの通りを巡るパレードに参加する。
④ インドラ・ジャトラ(9月後半)・・・カトマンズに巨大な御柱が立ち、生き神クマリが巡行する初秋の大祭。
⑤ ダサイン(10月中旬)・・・豊穣と人間のの生命力高揚を祈願するネパール最大の祭り。
⑥ マニ・リムドゥ(10月の満月の夜)・・・テンボチェ寺院で行われる仮装舞踊。
⑦ ティハール(11月中旬)・・・ラクシュミ女神を家に迎えるために明かりを灯し、ネパール中の街や村が幻想的に輝く


今回はヒマラヤのベストシーズンについてご案内しました。ワンダーズアドベンチャーのホームページでは、ヒマラヤトレッキングや登山に必要な情報を出来る限り詳しく分かりやすくご案内しております。現地に行ってから後悔しないよう、しっかりと準備をして出発してくださいね!

ワンダーズアドベンチャーでは、ヒマラヤトレッキングのアドバイスやプラン作成、具体的な計画ないけどいつかはヒマラヤを見たいという方向けのヒマラヤ説明会を実施しています。電話営業などは一切行っておりませんので、お気軽にお問合せください。

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皆様のヒマラヤ旅行が一生の思い出となりますように!

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