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ヒマラヤトレッキング基本編④ 出発までの準備一覧

ヒマラヤトレッキング基本編④ 出発までの準備一覧

目次

① ヒマラヤトレッキングに向けた準備一覧
② ヒマラヤトレッキングの準備詳細
③ 旅行出発前のパッキング

関連記事

ヒマラヤトレッキング基本編①:ヒマラヤトレッキングの魅力
ヒマラヤトレッキング基本編②:ヒマラヤトレッキングのベストシーズン
ヒマラヤトレッキング基本編③:ヒマラヤの主要トレッキングルート

ネパール入国VISA申請ガイド2023
ヒマラヤトレッキングに必要な体力とトレーニング
ヒマラヤトレッキングの持ち物①:服装・登山装備
ヒマラヤトレッキングの持ち物②:生活用品

ヒマラヤトレッキングの出発に向けた準備一覧

<登山隊の食料準備>

ヒマラヤトレッキングの準備一覧

出発に向けた準備の一覧と理想的なスケジュールを記載します。
*2023年5月現在の情報。変更が多いので最新情報についてはお問合せください。

<4ヶ月前>
・ トレッキング・登山のルートとスケジュールの確定
・ 国際線の手配
・ 体力・技術のトレーニング開始
・ 虫歯の治療

<2ヶ月前>
・パスポートの取得・更新
・ 3回目のワクチン接種証明の取得(VISA取得に必要)
・渡航VISAの取得
(現地空港でも取得可能ですが英語に自信がない方は日本で取得した方が安心)
・装備品&持ち物のオンライン講習
・宿泊先手配(空港前泊の場合)

<1ヶ月前>
・高山病対策のオンライン講習
・旅行保険のご案内

<渡航に必要なもの>
・パスポート
・国際線予約(予約されていればEチケットは不要)
・ワクチン接種証明(英文)*念の為プリントアウト
・(ネパール入国ビザ)
・アライバルビザを申請する場合は申請料(ドル紙幣)

ヒマラヤトレッキングの準備詳細

<4ヶ月前>

ヒマラヤトレッキングに限らず、海外旅行の手配において、最も優先順位が高いのは国際線チケットの取得。例えば、この記事を書いている2023年5月15日現在、日本~カトマンズの国際線の低価格なチケットは8月末まで埋まっており、出発4ヶ月前に手配した場合と比較して3万円程度価格が上がってしまっています。昨年の場合、出発の2ヶ月前にはおよそ7〜8万円の価格上昇となっていました。
この費用はお客様への見積もりに上乗せとなってしまいますので、ワンダーズにヒマラヤトレッキングや登山のプロデュースを依頼される場合は4ヶ月前くらいにプランを確定させてお申込み頂けると、比較的低価格でご案内できます。
また、お問合せからプラン確定までは2週間から1ヶ月程度の時間がかかりますので、逆算をすると、出発の5ヶ月前くらいにお問合せ頂くと余裕を持って準備を進めることができます。

プランや国際線チケットが完了したら、早速、旅行準備に入ります。すぐに開始したいのは、「虫歯の治療」と「体力・技術のトレーニング計画」。
ヒマラヤで標高の高い場所に行くと、気圧の関係で虫歯が痛み出すということがあります。某テレビ番組で女性タレントがマナスルに挑戦した際、やはり虫歯の痛みに堪えられなくなりカトマンズまでヘリコプターで下山しました。その往復費用は当時の為替で約60万円。虫歯の治療は数ヶ月を要することもありますので、虫歯がある方や定期検診を行っていない方は、念の為、検診をされることをオススメします。

合わせて、技術・体力のトレーニングを開始しましょう。ヒマラヤトレッキングでは、日本の登山のように岩場などの危険箇所は全くありませんので、トレッキングのための技術トレーニングは必要ありません。6,000m峰の登山をされる方は、日本のクライミングでは使用することの少ないクライミング器具を利用するため、扱いに慣れる必要があります。
体力については、歩くルートや自身の体力に応じて、必要な体力トレーニングの計画をサポートさせて頂きます。基本的には、最近の登山経験をヒアリングさせて頂いて無理のないルートをご案内させて頂きますが、ヒマラヤを歩く際に重要なことは「踏破できるかどうか」ではなく、「余裕をもって景色を楽しめるかどうか」。毎日訪れる素晴らしい発見と感動を最大限に享受するためにも、是非、体力には余裕をもってヒマラヤにお越し頂きたいと考えています。
トレッキングに求められる体力レベルやトレーニングについてはトレーニングの詳細記事にてご確認ください。

<2ヶ月前>
まずは最も重要なパスポート。パスポートは入国日に有効残存期間が6ヶ月以上、未使用の査証ページ1ページ以上があることが条件。たまに、期間が短い方がいるのでご注意ください。取得や更新は通常2週間程度で出来ますので2ヶ月前に申請をすれば十分に間に合います。

続いて、質問の多いワクチン接種について。2022年4月29日の時点で日本に出入国する際の3回目ワクチン接種証明もしくは新型コロナウイルスの陰性証明を提示する必要がなくなりました(厚生労働省)。ただし、ネパール入国のためには2回目以上のワクチン接種証明、もしくは出発72時間以内に取得した陰性証明のいずれかが必要です。2回目のワクチンの接種は1回目から3週間の期間を空ける必要があり、2回目のワクチン接種の有効性は接種から14日後以降となります。さらに、英文の接種証明書の取得は、接種証明アプリから取得することができますが、このアプリの利用にはマイナンバーカードが必要。持っていない場合は役所の窓口で依頼する必要があり、最大2週間の期間が必要と公表されています(実際は即日で取得出来ることが多い)。
72時間以内の陰性証明についてですが、無料で取得できる陰性証明は英文が記載されておらず、海外渡航には利用できない可能性が高いのでご注意ください。また、日本国内で入国ビザを取得する場合はワクチンの接種証明が必要となるため、陰性証明での渡航を考えている場合はアライバルビザとなります。
続いて、ネパール入国ビザの取得について、2023年5月現在はネパールのビザはアライバル(現地到着時)に取得できますので、事前取得は必須ではありません。ただし、世界一小さいストレスフルな国際空港とも知られるトリブバン国際空港において、明らかに台数が少なく入力が分かりづらいビザ申請機で申請書を作成した後、明らかにスタッフの少ない申請料支払いの大行列に並び、最後に明らかにスタッフ数の少ない入国審査の大行列に並ばなければならないことを考えると、日本で郵送で取得した方が圧倒的に楽かと思います。
オンライン申請は少し分かりづらいものの、申請マニュアルを見れば誰でも簡単に申請出来ます。旅行会社に申請手数料を支払って依頼するほどでもないため、パソコンやインターネットを使い慣れている方はご自身で取得することをオススメします。それでも面倒という方はご依頼ください。

ネパールに向かう国際線の多くは午前中の朝早い時間の便となるため、国内での移動が間に合わない方は出発前日に空港近くに宿泊する必要があります。空港付近のホテルはおおよそ2ヶ月以上前であればお得な料金で予約できますので、早めに予するようにしましょう。

旅行に向けた装備品や持ち物についてもリストを参考に2か月前には準備を開始しましょう。装備の使い勝手は実際に登山で使用して使いならす必要がありますので、余裕を持ってご準備ください。ワンダーズではオンラインでお手元の装備品を確認させて頂き、必要なものがあれば予算に応じておすすめのアイテムをご紹介させて頂いております。

<1ヶ月前>

出発に向けて一か月を切ったら、最後の渡航準備に取り掛かります。

現在、ネパールのトレッキングツアーや登山ツアーでは保険の加入が参加条件となっています。クレジットカード付帯のもので十分なことが多いですが、海外旅行保険が付帯されたクレジットカードを持っていない場合は海外旅行保険に加入する必要があります。
基本的には、保険会社に問い合わせるよりもネット保険の方が同条件で割安な保険に加入することができますが、6,000m峰の登山などはカバーされていないため、保険会社に問い合わせを行う必要があります。年齢にもよりますが、トレッキング(6,000m以内で登攀具を用いない)の場合、10日間程度のプランで約5,000円、20日間程度のプランで9,000円程度の費用がかかります。エベレスト方面でトレッキングをする場合は出来るだけ飛行機遅延オプションを付帯しましょう。フライトキャンセルが非常に多いため、保険を適用する機会が少なくありません。また、長い行程の中で携帯電話を落下させてしまうことも少なくありません。最近のスマートフォン端末が非常に高価なことを考えると、スマートフォンが携行品として補償対象になっているかどうかも必ず確認すること(電子機器が対象外の保険もある)が重要です。6,000m以上の登山を希望される方は、お問い合わせ下さい。

出発前には高山病対策についてのオンライン講習を実施させて頂きます。トレッキング中の過ごし方や高山病薬の服用についてなど、その方の体質やルートに合わせて具体的な対応をレクチャーします。高山病対策の概要については関連記事の高山病対策をご覧ください。

旅行出発前のパッキング

最後に旅行の持ち物をパッキングします。ヒマラヤトレッキングを快適にする装備や持ち物については別記事にまとめていますので、関連記事からご確認ください。
トレッキング中はポーターさんがお客様1人あたり15kgまでの荷物を70Lの大きなダッフルバッグに入れて運びます。このダッフルバッグはカトマンズのホテルにて無料レンタル致しますので、現地まではスーツケースなどでご移動ください。
パッキングの際、まずは「預け荷物」と「機内持ち込み手荷物」の制限をEチケットにて確認してください。トレッキングの場合は25kg*1個程度で十分ですが、登山の場合は雪山装備やクライミングギアが含まれるため、35kg程度の重量となります。必要に応じて荷物の追加を行う必要があるのでご注意ください。また、日本 – カトマンズ唯一の直行便はネパール航空ですが、エコノミークラスの預け荷物はEチケットには1個(35kg)と記載されていますが正確には2個預けることが可能です。
通常、カトマンズ到着はその日の夕方〜深夜となり、トレッキングに向けたホテル出発はその翌日早朝5時頃となります。現地についてからパッキングをしなおしていては寝る時間がなくなってしまうため、日本でパッキングする際に、①カトマンズに置いておく物(スーツケース、観光中の衣類など)、②トレッキング中に自ら背負うもの(レインウェアなど)、③トレッキング中にポーターさんに運んでもらう物の3つに分類をしておきましょう。
現地に着いてから、これは持っていこうかどうしようか・・・。などと迷っているとすぐに数時間が経過してしまい寝る時間がなくなりますが、しっかり分類出来ていれば10分程度で翌日の準備が完了しますし、忘れ物もなくなります。
パッキングの際の預け荷物と手荷物の制限については下記をご確認ください。

<預け荷物に入れられないもの>
⾼価品や現⾦、こわれやすい物、PC やカメラといった貴重品、モバイルバッテリー、電⼦タバコ、⽣鮮品。
<機内持込み手荷物として持ち込めない物>
ナイフやはさみ等の刃物類や尖ったもの、100ml を超える液体
<預け荷物、機内持込どちらもできないもの>
⾼圧ガス、スプレーやボンベなど、引⽕性物質、酸化性物質、モバイルバッテリー内蔵のスマートバッグ、⾁/⾁製品(サラミなどもNG)、野菜(原則:検疫検査が必要) 

特に、モバイルバッテリーを預け荷物に入れてしまったり、ビクトリノクスなどのマルチツールが手荷物に入っていると、呼出しや没収となりますのでご注意ください。また、トランジット(乗り継ぎ)空港の免税店で購入したものは機内持込荷物制限の対象となります。100ml以上の液体物は没収となりますのでお酒などを買わないでくださいね。また、保安検査上の手前で機内で飲もうと思ってコーヒーを購入してしまうミスにも注意しましょう(本当によくあります)。
その他、質問が多いものとして「制汗スプレー」は高圧ガスの注入物ではあるものの、航空法では液体物の扱いとなります。100ml以内であれば機内持ち込みも出来ますし、それ以上のものは預け荷物に入れてください。

ワンダーズのホームページでは、ヒマラヤトレッキングや登山に必要な情報を出来る限り詳しく分かりやすくご案内しております。現地に行ってから後悔しないよう、しっかりと準備をして出発してくださいね!

また、ワンダーズでは、ヒマラヤトレッキングのアドバイスやプラン作成だけでなく、具体的な計画ないけどいつかはヒマラヤを歩いてみたい!という方向けにオンラインにてヒマラヤトレッキング説明会を実施しています。電話営業などは一切行っておりませんので、お気軽にお問合せください。

>>お問い合わせはコチラ

皆様のヒマラヤ旅行が一生の思い出となりますように!

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